冬期の暗闇の中での北極横断踏破
ボルゲ・オウスラント |
TEDxPatras
• October 2022
2019年8月、ボルゲ・オウスラントと探検パートナーのマイク・ホーンは、アラスカのノームから陸を離れて北極海へと航海を始め、続いてスキーとパックラフトだけで探検を続けました。ナショナルジオグラフィックは、この探検を 「現代で最も勇敢な極地探検」と評しました。2人の目標は、氷、雪、凍てつく海を進み、広大な北極圏を横断し、北極点を通過することでした。特筆すべきことは、気温がマイナス40度を下回り、日光の差さない冬の時期の極夜の中で成し遂げようとしたことです。9月中旬、夏の光が弱くなり始めた頃、2人は海氷の先端部に到達し、北極点を目指して暗闇の中でスキーを開始しました。約3か月間、ヘッドランプだけが進路を照らす中、けが、装備の破損、瀕死の事故など、あらゆる困難と戦い、気力を奮い立たせ続けました。そして12月8日、食料が底を尽いた頃、ノルウェー側の海氷の先端部で2人を待つ船に辿り着きました。現代で最も偉業を成し遂げた極地探検家であるボルゲ・オウスラントは、南極点と北極点への単独での到達、南極と北極の単独踏破にも成功しており、世界の果てへの探検を通して一歩ずつ人類の限界に挑戦しています。