Paul Romer
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2007年 私は 経済成長について改めて概念化し直す 必要があると思い立ちました 私たちの新たな目的は 人々がどこに住んでどこで働きたいかを考えたとき 選択肢として最低でも 片手一杯の数の 住民獲得競争をしている都市が あるようにするべきというものです まだそれにはほど遠い状況にあります 受け入れてくれる都市が一つもない人が 発展途上国に何十億人といます しかし都市の凄いところは 開発費用より断然高い価値を 持っていることです 従って私たちは世界に対して ダースあるいは百単位の都市を 簡単に提供できるのです

景気の良い話に聞こえるかもしれませんが 新しい都市というものを考えると分かります 都市をマンションに置き換えて考えてみてください マンション入居希望者の半分は既に入居しており 残り半分はしていないと考えてください 既存のマンションを増築することで 部屋の数を増やすことも出来るでしょう しかし次のような問題に突き当たります マンションや周辺地域には 不快さや増築による騒音を 禁止するルールがあるということです 従って増築は極めて困難です しかし建築の禁止でなく 促進するようなルールを持つ 場所であれば その全く新しい土地で 新しいマンションを建てることはできます 従って私の提案は 政府が都市を造れるほど 広い再開発地区を設けるというものです それにチャーター都市と名付けました

後に私は 時同じくして ハビエルとオクタビオらが ホンジュラスで再開発の試みについて 考えていたことを知りました 彼らは毎年約 7 万 5 千人のホンジュラスの人が アメリカへと出て行っていることを知っており この人たちがホンジュラス内で 同様のことを出来るようにする為には 何が出来るのかと頭をひねっていました ある日ハビエルはオクタビオにこう言いました 「例えば私たちの空いている土地を 大使館に移譲したらどうか アメリカやカナダの大使館に移譲し 人々があちらのルールで 働きたい場合に 移住しなくてはできないことを全て 大使館の管理の下で できるようにしたらどうか?」

2009 年の夏に ホンジュラスは政治上の苦しい危機に見舞われました 次の定期選挙で ペペ・ロボが再開発に加え 調停も確約した上で 圧倒的勝利を収めたのです 彼はオクタビオに参謀長になるよう求めました 一方私は TEDGlobal で講演する 準備をしていました 手直しやトライアルアンドエラー ユーザーテストといった過程を経て チャーター都市という難しいアイデアを 根本的な要素へと要約しようとしていました 一つ目の要点はルールの重要性です 例えば既に住んでいる住民に 迷惑をかけないといったルールです 私たちはよく新技術に注目しますが 進歩のためには 技術に加えルールも必要なのです そして しばしば私たちの妨げとなるのもルールです

2010 年の秋にグアテマラからの友人が TEDTalk のリンクをオクタビオに送りました それを彼はハビエルに見せ 二人は私に連絡をくれました 彼らは「これを私たちの国のリーダーに見せよう」と言いました そして私たちは12月に マイアミのホテルの会議室で会いました 私は 都市にどれだけ価値があるのか そして建築費用に比べて どれだけ価値が高いかを説明しました 私はこのスライドで ニューヨークなどの更地が どれだけ高価か示しました 見てください 一部の土地は一平米 1,000 ドルも することがあります その時の議論は比較的抽象的で ふと間が空いたタイミングで オクタビオが言いました 「ポール TEDTalk を見ればいいじゃないか」

(笑い)

TEDTalk はチャーター都市というものを とても易しい言葉で打ち出していました それは無人の土地から始まるものであり 定款でそこに適用されるルールを定め そのルールの下で生活していくかの 選択肢を人々に提供することです このプロジェクトを推進していく必要がある この国が成長するための道となるだろうと ホンジュラス首相は述べ 私に協力を依頼されました 私はテグシガルパに招かれ 一月の四日と五日に講演しました そこで私は 次のスライドのような データを示し 講義をしました 要点は 価値ある都市を造るには 相応の広さが必要だということです こちらはデンバーの写真で 枠線はデンバーに建てられた新しい空港です この空港単独で 100 平方キロメートルを占めます 新しい都市を造るなら最低でも 1,000km 平方の土地で始める必要があると 伝えたかったのです 250 エーカー以上です 皆 丁寧に賞賛してくれました 聴衆の顔はどれも 真面目で集中していました 議長が壇上に上がり こう言いました 「ローマー博士 ご講演ありがとうございます ただ TEDTalk も見てみませんか ノートパソコンを持ってきました」 私は座り 彼らは TEDTalk を再生してくれました

それは的を射ていました つまり 新しい都市は新たな選択肢を人々に提供できるということです どの都市へ行くか 皆に選択肢ができます それは数百キロも北に離れた土地でなく ホンジュラスでも良いわけです リーダーにも新しい選択肢を提示します なぜなら ホンジュラス政府の指導者たちは 提携国からの援助が必要かもしれませんし 提携国から利益を得られるかもしれません 定款が本当に施行されると皆が信頼できるように ルール策定や施行を援助してくれる人が 必要かもしれません 海外の投資家を迎え入れ 都市を造るために必要だと 私が考えていた施行の確約は 恐怖や不信感に長年悩まされてきた ホンジュラスのどの政党にとっても 等しく重要なものであると ロボ首相は考えていました

私たちは現地視察しました こちらはその時の写真です 一千平方キロメートルを優に超える広さを誇ります その直度の一月十九日に 特別開発区域を認める 条項を定める憲法の改正を 議会で投票しました 苦しい危機を経験したばかりのこの国で この憲法改正に関する投票結果は 124 対 1 でした 全ての政党 全ての派閥がこれを支持したのです 憲法の一部として定めるには議会で二度通す必要があります そして二月十七日の投票でも 114 対 1 で可決されました

この直後の 二月二十一日から二十四日にかけて ホンジュラスの代表 30 名が 都市建築ビジネスに最も興味を示した 二つの国へ渡航していきました 一つは韓国です こちらの写真は韓国で新しく作られている 都市の新たな中心です ボストンのダウンタウンより大きいです 写真に写っている物は全て四年以内に建てられたものです 許可を得るのに四年間かかっています もう一つの国はシンガポールでした シンガポールは既に中国で二つの都市を造っており 三つ目に着手しようというところです

私たちの現状をまとめると このようになっています 場所は確保しました 二つ目の場所についても検討中です 投資顧問を招くことの出来るよう 法律制度を用意しているところです 外部の法律制度もです ここの新たな司法制度の最高裁判所として 一つの国が名乗り挙げています 非常に興味を持ってくれている 設計者や建築者もいます また彼らは資金調達もしてくれます 一つ解決している問題は テナントが大量にあるということです アメリカに 特に自由貿易が可能な場所に 拠点を望む会社が沢山あります 同様に望む人も大勢います 直ちに他の場所へ移って永住したいという人は 世界に 7 億人います

ラテンアメリカから アメリカ合衆国への移住は年間百万人います その多くは家族を残して 出稼ぎに行く必要がある父親で 一部は衣食のためにお金が必要な シングルマザーです その中には悲しいことに子供もおり 場合によっては十年以上離ればなれの両親と 再会するために移住してきます

ではホンジュラスに全く新しい都市を造るということは どういったアイデアなのでしょうか? 世界中に同様の都市を 数十 数百と造っていくことは何に繋がるでしょう? 全ての家族に 住民獲得競争をしている 複数の都市を選択肢として提供するとは どういったアイデアなのでしょうか? それは 世の中に広めるに足るアイデアです ホンジュラスの友人から伝言があります ありがとうございます TED

(拍手)