ローラ・ヴァンダーカム
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私がタイム・マネジメントの本を 書いていると知った人は 2つの思い込みをします その1 私はいつも時間に正確 そんなことありません 私には小さな子供が4人いて 時々する遅刻を 子供のせいにしたくなるけど 決して子供のせいじゃない時もあります タイムマネジメントについての 講演に遅刻したこともあります

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その場で時間を取って その皮肉を みんなで噛みしめたものです

思い込み その2 私はたくさんのコツや裏技を使って あちこちから 細かな時間を捻出している 時々 雑誌社から そういう感じの話の 依頼が来ます 1日の中でどうやって 余分の時間を見つけるかみたいな 日常的な活動にかかる時間を 少しずつ削っていけば それが積み重なって 大事なことにあてる 時間ができると 私からすると この前提自体 全く疑問ですが 私に電話する前に 相手がどんなことを 考えていたのか いつも聞いてみたくなります とくに面白かったのはー 買い物は 対向車を待たずに 曲がって入れる側の店だけで済ますとか

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賢く電子レンジを使うには 「3~3分半レンジにかけて」と 箱に書いてあったら 範囲内の最短時間にセットするとか いちばんのお気に入りは— 分かるといえば分かるけど 好きなテレビ番組は録画で見て CMを早送りする これで30分毎に8分節約できて テレビを2時間見る間に 32分間も運動の時間が作れます

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本当よね 運動のための32分間を見つける 別の方法って知ってる? 1日に2時間も テレビを見ないことでしょ?

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ともあれ あちこちで時間を節約して それを足し合わせれば ようやく自分のしたいことができる というのがこの考え方です でも成功者が どんなふうに 時間を使っているかを研究し 彼らのスケジュールを 1時間刻みで見てみた私からすると これは考え方が全く逆です 私たちが望む生活は時間の節約により 築かれるのではありません 望みどおりの生活をしていれば おのずと時間は節約されるんです

説明しましょう 最近やったプロジェクトで私は 時間日記を通して 超多忙な女性たちの 1001日の生活を観察しました 大変な仕事に就いていて 中には経営者もおり 子供の世話や 両親の介護があったり さらに地域活動にも 関わるという それはもう忙しい人たちです 私は彼女たちに1週間 時間の使い方を記録してもらい 彼女たちが働いたり 眠ったりする時間を算出し 彼女たちのやり方をインタビューして 本にまとめました

タイムログを見せてくれた中の ある女性は 水曜の夜 用事で出かけました 帰宅したところ 給湯器が故障しており その時にはもう地下室中に 水漏れしていました こういう経験をされた方なら ご存知のとおり 大損害で ぞっとする 水浸し状態です それで彼女はその晩すぐに 当座の後片付けをして 翌日には配管工に来てもらい その翌日には 台無しになった敷物を プロにきれいにしてもらいました 全部 彼女のタイムログに 記録されています 結局それで その週は 7時間取られました 7時間です 1日1時間余分な時間を 見つけたようなものです

でも もしその週の初めに 彼女にこう尋ねていたら― 「トライアスロンの練習に 7時間とれますか?」 「有望な人たちの相談にのるために 7時間とれますか?」― 彼女はきっと 私たちの大半と 同じ答えをしたでしょう 「無理よ 私が忙しいの分からない?」 でも 地下室中 水浸しで 7時間必要だとなったら 彼女は7時間を見つけたんです これが示すのは 時間とは すこぶる伸縮自在だということです 時間を増やすことはできません でも やると決めたことに合わせて 時間を伸ばすことはできるんです

ですからタイムマネジメントのコツは 優先事項を 壊れた給湯器のように 扱うことです これを説明するには インタビューした中でも とくに多忙だった人の言葉が一番です その人が忙しいというのは 小さな会社を経営しており 12人の社員を抱え 空き時間には 6人の子育てをしていたからです 私はインタビューしようと 彼女に連絡をとりました どうやって彼女が 「全てを手に入れている」のか聞くためです ある木曜の朝のことでした 話をしようと訪ねても 彼女は不在でした そういうこともあるでしょう

でも彼女がいなかったのは ハイキングに 出かけていたからだったんです 素敵な春の朝だったので ハイキングに行きたくなったんです もちろん私は さらに興味を惹かれて ついに彼女を捕まえたところ こう説明してくれました 「いい ローラ 私がすることのすべて 私が使う時間のすべては 私が選択したものなの」 だから彼女は 「xやyやzをやる時間はないわ」 とは言わず 「私はxもyもzもやらないわ 優先事項じゃないから」と言うんです 「時間がない」は 往々にして 「優先事項じゃない」という意味です 考えてみると それはより正確な表現です 「ブラインドの埃を払う時間なんてない」 と言ったら それは真実じゃありません ブラインドの埃を払うのに 1千万円もらえるなら 高速でやりとげるわ 私

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そんなことは起こらないけど これは時間がないという問題じゃない やりたくないんだと分かります この考え方は 「時間とは選択なのだ」 と思い出させてくれます もちろん 選択を間違えれば ひどい結果になるかもしれません それは認めます でも私たちは賢い生き物です 長い目で見れば 私たちは自分の人生を 価値のある物事で 満たす力を持っています

ではどうやって? どうやれば優先事項を あの給湯器の故障のように 扱えるのか?

まずは優先順位の高い物事を 決めなければなりません これを考えるのに役立つ方法を 2つお教えしましょう その1 仕事面 年末が近づくと 多くの人たちはきっと 人事評価をしたり されたりすることでしょう 1年の成果や 「成長の機会」を振り返ります 振り返りは その目的には役立ちます でもこれを未来に目を向けて行うと もっと効果的なんです 今が来年末のつもりに なってください あなたは自分の成果を 振り返っています 仕事の面で非常に 成果のあった年でした その素晴らしい成果のために あなたがしたことを3~5つ挙げてください こういうふうに 来年の成果の振り返りを 今できるんです

これは私生活にも使えます 多くの皆さんは 私のように 12月になると カラフルな紙が折り込まれた カードを受け取るでしょう 「○○一家からの年末報告」 みたいなやつです

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ちょっと下手な 文学作品の類ですね その家族のみんなが いかに素晴らしかったか いや きらめいていたか いかに皆 忙しかったか したためられています でも そういう手紙は役に立ちます その手紙は友達や親類に 私生活でこの1年 自分がした 大事な事柄を伝えるものです その1年は終わって しまったことなので 今が来年の年末だと 思ってください まったくもって素晴らしい1年でした 自分にも 自分にとって大事な人たちにも その年を素晴らしいものにするのに あなたがしたことを3~5つ挙げてください こういうふうに来年分の年末の挨拶を 今 書けるんです 送っちゃダメよ

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お願いだから送らないでね でも書くのは自由です これで 業績評価と 年末の挨拶を通して 私たちは来年取り組むべき 6~10の目標を得ました

そうしたら これを実行可能な段階に 細分化する必要があります 家族史を書きたいのなら まず 他の人の書いた 家族史を何冊か読んで 書き方をつかむことができます それから親戚に尋ねる質問を考えて インタビューのアポを取ることも できるでしょう 5kmマラソンに出たいなら レースを探して登録し トレーニングの計画を立てて クローゼットの奧から 運動靴を発掘します それからーこれが大事よー 優先事項を 例の給湯器の 故障のように扱うこと スケジュールにまず入れるんです 実行のためには 事前に週の過ごし方を よく考えることが必要です

私の発見した この作業に最適の時間は 金曜の午後です 金曜の午後というのは 経済学者なら 「機会費用の低い」時間と 言いそうな時間帯です 大抵の人は 金曜の午後には こんな風には考えていません 「ああ 自分は今まさに 私生活や仕事上の 重要事項に向け 大いに前進している!」

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でも優先順位の高いものが何なのか 考えねばなりませんから 金曜の午後に少しだけ時間をとり 3つのカテゴリーで優先事項リストを 作りましょうー仕事・人間関係・自分です 3つのカテゴリーのリストを作ることで この3カテゴリーのそれぞれで 取り組むべきことを意識させられます 私たちは仕事について考え 人間関係や自分については そんなに考えないものです とにかく短いリストを作りましょう 各々2~3項目くらいです そうしたら来週の予定を見渡して 各項目を入れられる場所を 考えましょう

いつやるかは 皆さん次第です 一部の人にとっては これは複雑な問題です ある人たちの生活は 他の人よりハードだからです 詩の講座にあてる時間を探すのは 子供が何人もいる場合は 容易ではないでしょう それは分かります 誰の苦労も 過小評価する気はありません でも これから言う数字には 勇気づけられると思います

1週間には168時間あるんです 24時間×7=168時間です 時間はたっぷりあります フルタイムで働いているなら 週40時間 1日8時間寝るとして 週56時間 残りの72時間は 他のことにあてられます 時間はたっぷりあるんです 週50時間働いているという場合 副業もしてるのかもしれませんが それでも62時間を 他のことにあてられます 週60時間働いているというなら 残りの52時間 他のことができます 週60時間以上働いてるというなら — それって確か?

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ある研究で 人々の週あたりの 仕事時間の見積もりを 日誌の記録と比較したところ 週に75時間以上働いている と言う人たちには 約25時間の誤差がありました

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誤差がプラスかマイナスか 分かりますよね? ともあれ 1週間は168時間です 大事なことにあてる時間は 見つけられると思います 子供と過ごす時間をもっと欲しいなら 今度の試験のために もっと勉強したいなら 3時間運動して 2時間ボランティア活動したいなら できるんです フルタイム以上の時間 働いていても できます

時間はたっぷりあるんです 素晴らしい だって 考えてみて 素晴らしいことをするのに そんなに時間が必要なわけではありません でも少しでも時間があれば 大抵 私たちは何をするでしょう? スマホを引っ張り出すでしょ そしてメールの削除を始めます あるいは家の周りをブラブラするか テレビを見ています

でも少しの時間でも すごい力を 発揮することがあるんです 少しの時間を ちょっとした喜びのために 使うこともできます 通勤のバスを 素敵なものを読みながら 過ごすこともできます 私がかつて 毎朝バス2本と 地下鉄を乗り継いで 出勤していた頃 週末には 読むものを探しに 図書館に行ったものです それで通勤は まあ大概は 楽しいものになりました 仕事の休憩時間は 瞑想や祈りに使えます 仕事が忙しすぎて 家族そろって夕食がとれないなら 代わりに 皆で朝食をとると ちょうどいいかも

大事なのは 時間の全体を見渡して 重要なことを実行する時間を 見つけることです 私は心から信じています 「時間はある」と いくら忙しくても 大事なことにあてる時間はあるんです 大事なことにだけ集中すれば 望む生活を築くことが 持ち時間の範囲内でできます

ありがとうございました

(拍手)