ジョージ・ダイソン
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私は歴史家です 極小の技術の将来について スティーブが話してくれましたので 私は過去の巨大技術を お見せしようと思います これは4000トンの 核パルス推進型宇宙船を建設し 土星と木星へ行くという計画です この計画は私の幼少時代 1957から1965年のもので 機密扱いされていました 機密解除されていないだけでなく 今や改めて機密指定されているものを お見せしちゃいましょう

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全て順調にいけば 来年ここで もっと色々お見せできるでしょうが さもないとウェン・ホー・リー同様 刑務所にいることでしょう

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この宇宙船は基本的に マリオットホテルより 若干大きいものです 当初の計画関係者の一人が私の父 真ん中に見える フリーマン氏です これは私と TEDによく参加している 妹のエスターです 私は 核パルス推進型宇宙船は 気に入りませんでした 素晴らしい考えとは思いましたが カヤック作りを選びました それで カヤックをいくつか持っていました 要は私はマッドサイエンティストでは ないことを言いたいのです

しかし 自分が外に出て 珍しく美しい世界各地を カヤックで旅するという最中も いつも心の内で オリオン計画や 父と関係者が そんなに巨大な船を どのように作るのか考えていました 誰もがこの計画に本気でした 計画を指揮したテッド・テイラーは 子供を連れて行くつもりで 私の父にその気はなかったようで おかげで親子の間に数年 ちょっとした溝を生じました

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この計画は1957年に ラ・ホイヤの海岸沿いで ジェネラル・アトミック社が始めました 写真の真ん中の建物を見てください これは直径約40mの図書館です 宇宙船底部とまったく同じサイズです この図書館を底部だと考えると これがこの宇宙船の大きさです 2、3千の爆弾を積む予定でした 関係者の多くはロスアラモス研究所で 水素爆弾を手がけた人々であり これは米国防総省後援の 初めてのプロジェクトでした これが APRAが 計画始動のために 数百万ドルの出資をするという契約書です 「宇宙船計画開始 求人あり ダイソンより」 1958年7月のことです 2日後には宇宙飛行声明書が 昨日も聞いたように 宇宙に行く理由について説明をしました 「地球外の衛星への旅」と発表されたのは 同年の8月20日

これは目的地 滞在先に最適な場所を 記した統計です 宇宙船のいくつかは 800万トンにまで到達していました これが最大級です こちらは二号機で爆弾の数は2000 5kt(キロトン)で小型の フォルクスワーゲン車程の爆弾です 軌道に乗せるには これが800個必要だったそうです こちらは10000トンの宇宙船で 1300トンを乗せて 土星まで往復可能です 飛行時間は合計5年です 出発は1960年10月から 1967年の2月を想定していました これは火星への弾道曲線です 計算尺は使いましたが手書きです この小さなオリオン船の 化学作用を生み出すには エンパイアステートビルと 同じ大きさの宇宙船が必要になります

NASAは全く無関心で 計画を潰そうとし 支援してくれたのは空軍でした つまり全てが機密だったわけです 何かが機密解除されると こんな感じになるのは そういうわけです 軍部仕様のロケットは 地球の半分を破壊できる 水素爆弾を搭載しています もう1つソビエトに 報復爆撃を送るバージョンもあります これは機密中の機密事項で エネルギー指向爆破のノウハウです 単なる棒状のダイナマイトとは異なり 核爆発のエネルギーを 宇宙船に向けるのです 現在も注目されています きわめて危険ですが 危険なことは非公開にしておくより 公開するほうがましだと考えます

これが600マイクロ秒内に起こるのです 空軍は小型のモデルを開発し 実行に移しました 「今こそ始める時だ」と ラ・ホイヤの関係者は 高性能爆弾駆動モデルを作りました これは破棄予定でしたが何者かによって 地下で40年間保存されていた 映像の抜粋です これは1kg弱の C4(プラスチック爆弾)の爆発の様子です 例の事件で 靴に仕込まれていた爆弾の 10倍の威力です

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それぞれのコーヒー缶に 1kgのC4が詰まっています 彼らは1/4秒毎にこれを射出する システムを構築していました ブリーフケースを持っているのは父です 大人は楽しんだようですが 子供は禁制でした 父は宇宙船の開発と土星への飛行について 話すこともできたでしょうが 詳しいことは言いませんでした

今までずっと真相解明を目指し ここ4年間彼らを追い続けてきました これはビデオの抜粋です ありがたいことにジェフ・ベゾスは 昨日言っていました 「このビデオのクリップを Amazonにアップしとくよ」 彼には感謝です

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制作は真剣に行われていました この塊は私達にとっては 巨大すぎて 二度と 作られることもないような技術です 1959年版を見たら― これを見れば乗り心地がわかります 加速度のグラフです

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これはパルスシステムの出力表です 20ktの核出力で 1000万ニュートンに相当します ここにちょっとした問題があります 船室での放射線量は 一発700ラジアンです

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こちらは開発中の核分裂収率 安全な爆弾を望んでいましたが失敗しました 眼熱傷:マイアミで空を見上げると 起こることです

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乗組員室での騒音は そうひどくないです 低周波のサブウーファー みたいな感じです 今では打ち上げ時の 地上有害性評価というものがありますしね 1964年にやっとNASAは言いました 「サターンVと共にバラバラに発射して あとで合体できる小型版なら 実現可能性の研究を支援しましょう」

これがNASAの出したもので 火星行きの八人乗り版です NASAがこちらを好むのは 潜水艦の中みたいに 生活ができるからです この乗組員室は向きが代わりますので 上下逆さに見えますが 人口重力モードでは 右側が上になります やっぱり科学者がついて行きますので 宇宙飛行士とそれぞれ 7人ずつ収容します これは木星に行く20人乗りのものです 寝台 シェルター 運動部屋もついてます これなら長旅も 快適になったことでしょう

こちらが軍向け 空軍のものです こちらは機密解除されていません こっそりと持ち出されて まぁ 死に際に私に渡ってきました こちらは完成予想図です 今でいうところの パワーポイント資料ですね 40年前 空軍への資料として 作られました 船外に小さな人がいるのが わかりますか NASA内で興味を示す人もいましたが 本部は却下し 闇に葬り去られました これに続く試みは 1965年まで続けられましたが 最終的には 全ての道が閉ざされたわけです

結果は? なにもありません 計画はここで終了です お終いです

最後に私が言えることは 昨日の話の通り 我々に起こりうる10の災難の一つとは 人類を滅ぼしうる小惑星が 落ちてくることです そしてNASAに起こりうる災難の一つとは そんな小惑星が9か月連続で降り注ぎ 皆が「あぁ どうする どうする?」 となった時に オリオンが 対策に使える 数少ない既製技術の一つ もしくは唯一の技術になってしまうことです

良い知らせと悪い知らせがあります 良い知らせとはNASAには 秘密の緊急対策部門があり オリオンについて検討し 関連情報を こういった恐ろしい事態に備えて 保全しているそうです 小さなプルトニウム爆弾でも いくつか隠しているんでしょうかね これが良いニュースで 悪い方は 私が資料請求のために接触した際 あちらが大騒ぎしたことです NASAが持たない情報を私が たくさん持っていたからです 1759ページ分の情報を 買い上げてくれましたから これが現状です 好ましくありませんね

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