ダン・グロス
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告白したいことがあります 私は不思議なことに ずっと広告に夢中でした 土曜日の朝に放送される アニメがあったのですが アニメよりもCMに 強い関心があったことを 覚えています CMが私に何を伝えようとしているのか 考えていました 結果 その行動が 理想の仕事へ導いてくれました ニューヨークの大手広告会社で 共同経営者になりました

しかし 1997年2月23日 突然すべてが変わってしまいました 弟のマットが頭を銃で撃たれたのです 事件はエンパイアステート・ビルの 展望台で起こりました 突然 私の家族は 悪夢の只中に放り出されました 弟は助からないと言われましたが 私は彼に 別れを告げるチャンスがありました そして複数の緊急手術が行われ 今 マットは外傷性の脳損傷から 勇ましく回復を遂げ 一命をとりとめました 彼は 絶対的に私のヒーローです

ですが (拍手) ―彼は称賛に値する人です

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ですが この悲劇が私たち家族にとって 悪夢であったことと同様に 最悪な状況も起こりえたと 考えることがあります 事実 毎日 90もの家族が 不幸にも 最愛の人― 兄弟、姉妹、息子、娘、両親 などを亡くしています すべてが 全国報道されるわけではありません 実際 ほとんどが報道されず その多くが 知らされません アメリカ全土に広がる不名誉なことを 新たな「スタンダード」として 受け入れてしまうようになった国では―

そのため 私は広告の仕事を辞めました アメリカに蔓延する不名誉な現象を どうにかしたかったからです 私はこのことに気付きました 銃暴力を防止することへの挑戦は 私が広告を愛してやまなかったことと 実は同じであり 人との関わり方を 理解しようとすることだと 商品を販売する代わりに 命を救うことに置き換えるだけです それは結局 私と皆さんの望みが重なる部分で 共通点を見つけることなのです 銃による暴力のこととなると 共通点の多さを知って驚くでしょう

狩猟を好む人を 例にとってみましょう 狩猟を好む人はアメリカで 何百万人もいます ある地域においては 狩りは誇り高い伝統です 狩猟シーズン初日は 学校の休日にあたります 猟師が望むことは何でしょうか 猟師は狩りを望み 銃を好みます 銃器所持の権利を認めた 憲法修正第2条を 深く信じています そこに共通点がないと 言うのではありません

実際 共通点は沢山あります 銃を 危険なものから遠ざけるという 基本概念に端を発するからです すべての人から 特定の銃を 取り上げるわけではありません 特定の人たちから すべての銃を遠ざけるのです それは誰が見ても 銃を持つべきではないと判断する人たちです 有罪判決の出た 暴力犯罪者や DVの加害者 精神を患う方で危険性がある場合 ブレイディ法による身元調査が 大変効果的に 魔の手から銃を遠ざけていることに 私たちは皆 感謝しています この20年間 ブレイディ法により 連邦政府の認可を受けた銃器ディーラーで 銃を所持すべきではない人たちへの 銃器販売の阻止数は240万丁におよびます

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銃を好むと好まざるとに関わらず ブレイディ法による身元調査をせず 毎日 展覧会やネットで 何千もの銃器を 販売すべきでないと ご納得いただけるでしょう それは 飛行機への搭乗時に セキュリティチェックの有無で区分された 2種の列が 存在すべきでないことと同様です また―

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また 大多数のアメリカ人が 賛成を示している数字があります アメリカ人の90%が 全ての銃器販売に対し ブレイディ法の実施を支持しています 数字は 共和党支持者の90%を含み 銃器所持者の80%以上であり 全米ライフル協会員の 70%以上です これは物議を醸す考えではありません 事実 反対しているのは アメリカ人の6%のみです この数字は 月面着陸が ねつ造だと信じる アメリカ人の割合とほぼ同じです

(笑)

さらに 政府が テレビ放送の信号を使用し マインドコントロールを試みていると 信じる人の割合とも同じでしょう 身元調査に対して 私たちは ここまで同意しているのです

ですが すでにアメリカ中の家にある 3億丁もの銃についてはどうでしょう まず 重要なのは 銃のほとんどは 私たちのように きちんと 法律を守る人たちの手にあると 理解することです 彼らには「家族の安全を守る」など 銃を所持する目的があります だからこそ銃の所持者が 増加しているのです 10年前 アメリカ人の42%は 誤ってこう信じていました 「銃は家庭を安全にする」と 現在 そう信じる人は63%です

何故でしょうか? 広告の闇の部分になるので 言いたくはないのですが まったくの嘘でも 何回も繰り返すと その嘘は現実となってしまいます 又 正にそれが今 起こっているのです 企業の銃器ロビー活動に 何十億ドルものお金が使われ 疾病対策センターが 公衆衛生の問題としての銃暴力の研究を 行えないようにしています 家に銃を置く危険性を 小児科医が親に 話せなくなっています 子どもによる 親の銃の使用を防止し 生命を守る 安全装置付スマートガン等の 技術が妨害されています 彼らは真実を隠すことに必死です 何故なら 真実を自分たちの利益にとっての 脅威と見なしているからです

その結果 毎日人が亡くなっています その多くが子どもたちです アメリカでは毎日 9人の子供が銃撃に 巻き込まれています 毎年 900人の子どもや10代の若者が 自らの命を絶っています ここでポイントは 親の銃によって命を落としていることです 学校で発生した銃撃の3分の2は 家から持ち出した銃が使用されています サンディフック小学校での 銃乱射事件も同様です 事件を起こした子供の 親たちと会いました 私の仕事の中で 最も心が痛むことです 彼らは悪人ではありません 彼らはとてもタチの悪い情報のもとに 非常に誤った決断をしたことで 想像を絶する結果を 抱えながら生きています その情報は 心ない人々によって持ち込まれました 彼らは自分たちの引き起こした悲劇を 重々承知していますが それを気には留めていないのです 結果は悪夢そのものです 私のように家族だけではなく 最終的には 誰にとっても悪夢そのものです

私は銃暴力の 悪夢の話をしている訳ではありません 私たちの夢を話しているのです 私たちが共有している より安全で より良い未来の夢です 私の組織や ブレイディ・キャンペーンにおいても その夢は 大きな目標に反映されています 目標は 2025年までにアメリカにおける 銃による死亡者数を半分にすることです 今夜 皆さんの心に 留めて頂きたいのは その夢が 確実に手の届くところにあるという 強い思いです なぜなら 皆さん 世界中で起こる あらゆる大きな活動には 振り返ってみて 次のように言える瞬間があるからです 「あのとき、事態が真に動き始めた」と 私はこの場で伝えたいのです アメリカの銃暴力に幕を閉じる動きが 今来ていることを

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私たちは明らかに転換期にいます 何百万人ものアメリカ人が 共通の思いに従って かつてないほど一致団結し こう言っています 「もう沢山だ」と モールや 映画館 教会 学校で発生する 銃乱射事件は もう沢山だ 自宅や通りで 女性や 若い黒人男性のたくさんの命を奪った 銃による暴力に 毎日おびえる生活は もう沢山だと 銃を所持すべきでない人たちが 簡単に銃を所持できてしまう状況は もう沢山です 一部の臆病な政治家のグループが 自分を投票で選出してくれた人よりも 企業の銃ロビー活動の方に 興味を示すことは もう沢山です

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嬉しいことに もう沢山だと思っている人は 私だけではありません もっと 多くの人がそう言っています その証拠に アメリカで 会話のきっかけといったらこの人 キム・カーダシアンを 登場させましょう

(笑)

冗談ではなく ここが重要なのです 問題の種類が変わると どうなるでしょう 政治的な問題 ロビー団体の問題から ポップカルチャーの一部となって あらゆるところから声があがり 有名人の番組で扱われ ミュージシャンやアスリートや NBAも声をあげました 想像すらできなかった 保守派の政治評論家までも 声をあげ始めたのです 真に文化が変化しているのです

今年 その変化についての TEDトークがあるそうです 文化的変化が 起こっているという内容です そして キム・カーダシアンは 3千5百万人のTwitterのフォロワーへ向け 身元調査の拡大を 積極的に訴えかけています

現在ヒートアップ中の 大統領選挙に話を移しましょう ブレイディ法は 民主党にとって いわゆる避けたい話題でしたが そこから逃れられず 現在 ブレイディ法は 論点の一つです つい最近まで銃規制に 反対していたにも関わらず 主張を覆さなければ いけない候補者もいます 私のようなものにとって 銃法案への投票歴により 全米ライフル協会に低い格付けがなされたと アピールして回る候補を見るのは 非常に信じ難いことでした 私たちは 資金力の面で 企業ロビー活動にまだ劣ります それも 変わらなけばなりません ですが ご存知でしょうか? 私たちは賢明で 闘争心に溢れ その上真実があります そして 攻撃する側にいます インターネットは情報を 民主化するそうです ソーシャルメディアと それにつながるツールが 行動主義を民主化したのです それにより 90%の支持が どんなものか分かるようになりました 時々それを考えます 私たちは一つになり 何百万もの 白血球のようなものとなり すぐさま攻撃することができます これこそが最も重要なことですが― これにより アメリカ国民が望むことと 私たちが選んだ議員の 銃規制に対する行動との 恥ずべき隔たりが 解消出来るようになります

つい最近まで 議会における議題は 銃規制への反対意見を持つ人の声でした 反対意見の6%に対し 賛成派の意見は10倍になりました 私たちは数で逆転しているのです サンバーナーディーノで起こった 悲惨な事件の後 私たちは 議会へ大量の電話をかけました 24時間で 1万5千回も電話をかけたのです そしてどうなったか? 法案は支持を得ました 誰もが すぐに日の目を見るとは 思っていませんでした 私たちは 過去10年間の 闇の期間に成立した 醜い銃ロビー法案の撤回に向けた 活動を目の当たりにしています 銃ロビー運動の支配は 明らかに壊れかけてきています オバマ大統領の 歴史的な大統領令の発令を目撃しました まだ 実行されていませんが 命を救うことができるでしょう ブレイディ法の身元調査を これまでは実施していなかった 何千もの 銃販売窓口に拡大させるのですから そして私たちは アメリカ中を行進します 議会が動くことを ただ待つだけではいられません 結婚平等法の成立時と 同じように 州を越えてアメリカ中を行進します

私たちは勝利しようとしています 多くの場合 歴史上 間違ったことをしていることに 最後に気付くのが議会です それは常に アメリカ国民が 議会をゆさぶるときです まさに今 私たちがそれを実行しているのです 今 私たちは転換期にいます

つい最近も 大きな講演のため 飛行機に乗ったときのこと 今回ほど緊張する講演では ありませんでしたけど― 私の隣に座っていた女性が お酒を飲みながら たまたま 私の大のお気に入りのテレビドラマ 「マッドマン」を見ていました それは1960年代の 広告がテーマの 時代物のドラマです 講演での話をまとめようとしながら 隣の女性が見ている画面を 時折見ていました 画面を見るたびに オフィス内、子供や妊婦の近くでの 喫煙シーンがありました また運転中の飲酒のシーンや シートベルトなしで運転したり 同僚にセクハラするシーンもありました

そして ひらめきました 銃暴力の終焉を夢見る 私たちにとって 大変素晴らしい発想でした 世界が比較的 短い期間で どれだけ変化したかを 考えて見てください 昔は当り前で 普通とされていた行動や 魅惑的で セクシーだと 思われていたことが 数世代間を経て 非難されるべきものへと変わったのです 先ほど 私たちの共通点についての 話となりました その共通点にこそ 銃暴力に対して大きな変化を生み出せる 可能性があるのです

それが私の夢です いつかきっと 銃暴力の悪夢について描く 時代物のドラマが作成され 未来の子供たちが 昔の時代に起こった悲劇を 想像するしかできない 時代が来ることを願っています

ありがとうございました

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ありがとうございます

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ありがとうございます

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