Bill Davenhall
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地理情報はあなたを 健康にできるのでしょうか 2001年 私は心臓発作という 列車にはねられました 気がつくと 集中治療病棟にいて 緊急手術からの回復中でした 私には 何がなんだかわかりませんでした 自分に問いました "なんで私が?" "なぜ今?" "なぜここなのか?" "医者は警告できなかったのか?"

今日は「健康な人生の秘訣」について お話ししたいと思います 遺伝 生活習慣 環境 これらが持つリスクに うまく対処できれば 健康的で素敵な人生を過ごせるでしょう 遺伝や生活習慣というのは良く分かります なぜかというと 医者はいつもこればかり 聞いてくるからです

病院であの長い記入用紙に 記入しなければいけなかったことはありませんか? 運が良ければ そんな機会に度々恵まれますね (笑い声) その度に同じことを何度も... そして あなたの生活習慣 家族の病気歴 処方歴 手術歴 アレルギー歴などについて 質問してきます

しかし 環境ということに関しては 私も医者も よく理解できていないと思います 環境とはどういう意味でしょう? いろんな捉え方がありそうです これは私の人生で これらは生活空間です みなさんも同じですね 今まで何か所くらい異なる場所で 生活をしたことがありますか?

考えてみてください 振り返ると意外に多くの場所で 時間を過ごしているのがわかります 仕事でも それ以外でもね 私のような人なら かなりの時間を 移動の飛行機の中で過ごしているでしょう そう 生活や仕事の場を 尋ねる質問は 意外と複雑なんです そして何処で目に見えないリスクに 身をさらしているのでしょうか 私の場合 人生の約75パーセントを ある一定の場所で過ごし ほどんどの時間を そこから離れずに生活している― という結果になります これでも私は世界中を回る旅人なんですけどね

こちらをご覧ください ペンシルバニア州 スクラントンから始まりました ここに同郷の人がいるかわかりませんが ここで私の若い肺は 19年間を過ごしました 高濃度の二酸化硫黄 二酸化炭素やメタンガスを 不特定量 吸い続けました 19年の間ずっとです ここに行ったことがあれば ご存知でしょうが これは燃えくすぶる石炭廃棄物の山の様子なのです

私はこの地域を去り 中西部に移動し ケンタッキー州 ルイビルに住むことになり ラバータウンという地域の近くに落ち着きました そこはプラスチックを生産していて 大量のクロロプレンやベンゼンを使用します ここでは25年間 中年期の肺で過ごし それらの化学物質が濃縮された空気を吸っていました 晴れた日はいつもこんな感じで 目には見えませんが 少しずつ しかし確実に蝕まれていたのです

そして極めつけに 西海岸での仕事を選び カルフォルニア州 レッドランズに越しました いい感じです そこでは私の年老いた肺を 粒子状物質 二酸化炭素 高濃度のオゾンで満たしたのです 国で最も高濃度のオゾンです 天気が良くても この眺めです ここにいた人ならわかりますよね?

コレのどこが問題なんでしょう? 実は大きく欠落しているモノがあります ソレは病院では起こることのないことです "どこで暮らしたことがあるか?" と尋ねてきた医者は 誰ひとりいません どのような質の水 食べ物などを摂取していたか そういうことは全くと言っていいほど 聞いてきません このデータを見てください これは世界中から集められたもので 多くの国が このような研究に何十億ドルも投資しています

私が住んだ所にマルをつけてみました どうやら私がいた所は 心臓発作の要因には もってこいの場所だったようです 白のスペースで 人生の大部分を 過ごした人はどれくらいいます? ラッキーですね 赤のスペースにいた人は? うーん よくないですね 世界中にある地図帳には このようなマップが いくつも記載されています これらは病気の要因への ヒントを与えてくれます しかし私たちのカルテには 一切こういったものがないのです

同僚のポールは この2年間 彼の携帯電話を年中 2時間ごとに追跡させ 彼が訪れた場所を 全て記録させたのです 彼が国内の数か所に行ったことがわかりますね これは彼が最も時間を過ごしたところです よく見ると ポールの趣味はなにか? というヒントが隠れています わかりますか? そう! スキーです! さらに拡大すると 彼が過ごした場所の詳細がわかります この黒の点は 米国環境保護庁によって 確認された 有害物質の排出場所を意味します

こういうデータがあること ご存じでしたか? 合衆国では どのコミュニティーでも この個人用マップを作ることができるのです これで所在地歴は携帯電話で作れます ポールが彼のアイフォーンでやったようにね 診察室に入ると

このマップを持った医者が イスに座って待っている こういった風になるのではないでしょうか? そして医者は それを見て こう言うでしょう "ビルさん! いつも暖かくこの美しい カルフォルニアにいるからって 午後6時に ジョギングをするのは このレポートの結果上 お勧めできませんね "

みなさんには2つの課題を託したいと思います ひとつ目は 私たちの医者に 地理情報の大切さを教えることです それは地理医学と呼ばれ 世界中で複数の計画が 現在取り組まれています まだ発展初期段階にあり サポートを必要としています そして今日みなさんに お話しした内容の大切さを 未来の医者たちに 教えなければいけません

ふたつ目には 何十億ドルもの資金を 電子カルテの作成に費やすと同時に この所在地歴を カルテの中に 確実に入れることです これは医者だけでなく 研究者にも 重要なことで 私たちにとっても 役に立つことなのです もしこのことを知っていたら アメリカのオゾン首都には 引っ越さなかったかもしれませんし 上司と移動についての― 交渉も 可能になるかもしれません 会社と私自身のためにもね

ジャック ロードは "地理は医療の鍵である" そう言いました これは ダートマス アトラスの結論で 地理の変動は 病気や健康状態 健康管理システムに 大きく影響するということを あの言葉の中で 言っていたのです 彼は10年も前から分かっていたのです 私は この地理情報が 私たちのカルテに入るチャンスをつかんで欲しいのです この私なりの見解を みなさんに託したいと思います 地理情報はとても重要で 私たちをより健康にできる そう信じています ありがとう (拍手)