Richard Turere
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僕は ここで暮らしてます ケニアの― ナイロビ国立公園の南部に住んでいます 後ろにいるのは 僕のお父さんの牛です そして 牛の後ろにあるのが ナイロビ国立公園です ナイロビ国立公園の南側― 僕の住む所にはフェンスがありません つまり シマウマのような 野生動物が 公園から 自由に 移動して来るんです すると ライオンのような捕食動物も 同じように移動してきて ライオンが 家畜を 殺してしまうんです この牛は うちの牛で 夜 襲われました 僕が 次の朝 普段通りに起きて 見てみると 死んでいたんです すごく悪いことをしたと思いました 家族で所有していた たった1頭の雄牛だったんです

僕のコミュニティー マサイ族は― すべての動物や生活するための土地と共に 人間は天国からやって来たと信じています だから家畜を大切にするんです 小さい頃から ライオンが大嫌いでした モラン達はマサイの戦士で― 僕達のコミュニティーや 家畜を守ってくれます モランは この問題にも とても腹を立てているので モランが ライオンを殺しています これは ナイロビで殺された  6頭のライオンの1頭です これが ナイロビ国立公園に ライオンがほとんどいない理由だと思います

僕のコミュニティーでは 6歳から9歳の男の子が 家の牛の世話を任されます 同じように 僕にこの役がやってきました

だから この問題を解決しなければと 思いました 1つ目のアイデアは 火を使うことです ライオンは 火を怖がるかと思いました でも そんなに役に立たないと 気づかされました むしろ ライオンに 目立つようにしてしまって 牛の場所を見つけるのを 助けてしまったんです でも あきらめませんでした 2つ目に考えた アイデアは かかしを使うことです 牛の囲いの近くに 僕が立っている― と思わせて ライオンをだまそうとしたんですが・・・ ライオンは とても頭が良いんですよ(笑) ライオンも 初めての日は かかしを見て引き返しますよね でも 次の日に来た時には ライオンは「あれは動かないし― いつもいるぞ」って 分かったみたいなんです(笑) そうなると 牛の柵を飛び越えて 家畜を殺してしまいます ある夜 懐中電灯を持って 牛の柵の近くを歩いていました その日 ライオンは 柵には 近寄りませんでした ライオンは 動く光を怖がることが 分かったんです それで 思いついたんです 小さい頃から― 一日中 部屋にこもって 色々作業をしていました お母さんの 新品のラジオを 分解したこともあるんです その日 お母さんに― もう少しで殺されそうになりましたけど(笑) でも これで電子機器のことは 良く分かりました(笑) アイデア実現のために まずは 古い車のバッテリーと― 方向指示器を手に入れました 指示器はオートバイの一部の小さな装置で オートバイが左右に曲がる時に 点滅して知らせるためのものです それから 光を点滅させるための スイッチも用意しました そして これは壊れた懐中電灯から外した 小さいライトです

これを組み立てました ご覧のとおり ソーラーパネルが バッテリーを充電します バッテリーが 小さい方向指示器に 電気を供給します 指示器のことはトランスフォーマーと呼んでいます この方向指示器が 光を点滅させます 電球は外に向けています ライオンが来る方面です 夜中に来るライオンが見ると こんな風に見えます 電球が点滅することで ライオンは 僕が牛の柵の近くを 歩きまわっていると 勘違いするんです 僕はベッドで寝てましたけど

(笑) (拍手) ありがとう

2年前に これを僕の家に 取り付けました それ以来 ライオンとは 何の問題も起こっていません すると 僕の隣人たちが このアイデアを聞きつけました その中の1人が このおばあさんでした ライオンに たくさんの家畜を殺されていました このおばあさんから― 僕の装置を付けて欲しい と頼まれました 僕は 「もちろん」と答えました こうして ライトを設置しました 後ろに見えるのが ライオンのライトです これまで 僕のコミュニティーの 7つの家に 取り付けました どれも上手くいっています 僕のアイデアは 今や ケニア全土で広がっていて ハイエナやヒョウのような 他の捕食動物を追い払うことにも 使われていたり 農地に ゾウを近づけないためにも 使われています

この発明のおかげで 僕はケニアでもトップクラスの― 学校に通う奨学金をもらいました ブルックハウス インターナショナル・スクールです 本当に嬉しいです 新しく通い始めた学校は 資金集めやライトを知ってもらうことに 動いてくれたり 取り組みに力を貸してくれています 僕のコミュニティーに 学校の友達も連れてきて 彼らの手までも借りて まだライトを付けていない家庭に ライトを取り付けています 同時に 設置方法も みんなに教えています

1年前 僕はサバンナの草原で お父さんの牛の世話をする― ただの少年でした 飛行機が 飛んで行くのを 見ていました 「自分がいつかその中に乗ってみせる」― そう自分に言い聞かせていました 僕は 今日ここに 立っています TEDのため 初めて 飛行機に乗ることができました 僕の夢は 飛行機のエンジニアと パイロットになることです

僕は ずっとライオンが嫌いでした でも この発明のおかげで― お父さんの牛も ライオンたちも守れているから ライオンと対立することなく 暮らせています (マサイ語)Ashê olên 僕の母国語でありがとう という意味です

(拍手)

クリス・アンダーソン: 君がしてくれた様な― 話を聞くといつもワクワクさせられるよ 奨学金をもらったんですね はい

新しい電子機器の発明に 取り組んでいるんですよね 次の発明は何ですか?

僕の次の発明は・・・ 電気フェンスを作りたいんです 電気フェンスですか? 電気フェンスが発明済なのは 分かっているんですが・・・ 自分用の電気フェンスを作りたいんです (笑)

確か一度作ったんですよね・・・ 以前 一度試したんですが― 感電しそうになったので やめてしまいました(笑)

リチャード・トゥレレさん あなたはすごい人ですね これからの1歩1歩も ずっと応援してるからね どうもありがとう ありがとうございます (拍手)