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この会議はデジタル革命に関連する話が多いのですが 私は革命は既に終わり 成功したと思っています デジタル革命は起こりましたが そこにとどまる必要はありません その先に目を向けて その後に何が来るのか考てみたいのです では先を見てみましょう これらは MITで私が今取り組んでいるプロジェクトで コンピュータの次に 何が来るかを探るものです

一つ目は この「インターネット・ゼロ」という ウェブ・サーバーです RFID タグ同様の価格と複雑さで 約1ドルで あらゆる電球やドアノブに入れられるもので 非常に速く商品化が進んでいます 興味深いのはコストではなく 通信の仕方です 興味深いのはコストではなく 通信の仕方です インターネット用のモールス信号に似たもので 光や音で通信したり 送電線や ラジオ波長で通信できるのです コンピュータを相互に繋げる インターネット本来の考えのように デバイスを相互に繋げるわけです インターネット誕生に至った考えを 「インターネット・ゼロ」では物質的な世界である デバイス同士の接続に取り入れています

これは全く新しい世界への 次のステップであり 商品化も進んでいます その先にあるのが 「代替可能なコンピューター」のプロジェクトです 代替可能な商品は 分割して供与や取引ができます 半量の穀物は 半分の価値がありますが 赤ちゃんやコンピューターは半分にしてしまうと 全体のようには機能しません そこで「代替可能なコンピューター」の作成を試みています 後ろに見えるのが プロトタイプです 現在インテルのビル・ビュトウは博士論文で チップをどんどん大きくする代わりに小さくして 粘性媒質に入れ コンピューターを重量や面積の単位で 注ぎ出せないかと考えました 注ぎ出せないかと考えました 左は従来のコンピュータで生成されたポストスクリプトで 右が我々の最初のプロトタイプから生成されたものです フレームバッファや 入出力プロセッサといったものは 一切ない 単なる物質的な素材です 画面上に並べられたドットと違い 原料ですから 画面上に並べられたドットと違い 原料ですから 量を2倍にすれば 広さ2倍のディスプレイになります 真ん中を撃ち抜いても 問題はありません コンピュータのリソースが もっと必用なら 注ぎ足せばいいだけです

これが次に来る 「原料としてのコンピューター」のステップです ここまでは まだ従来のビットです その先は_ これは初期のプロトタイプの映像を スロー再生していますが ビットを泡として 計算に化学を組み込む というものです これはビットを作る様子です スロー再生で ビット同士作用しあって ロジック、マルチプレクス、 デマルチプレックス している様子です つまり「情報処理」と同様に「素材処理」ができるのです そして 最終的にはコンピューティングは この研究初期のスライドにある様に ビットが 量子力学的に 原子核に保存される 演算処理になり プログラムが分子構造を変えるようになるのです このような研究はどんどん進化して 研究室の名前通り ビットと原子を統合し 次の考えを導きます

デジタル革命とは一体なんだったのでしょう? シャノンは40年代に この変化をもたらしました 距離に比例して音質が落ちる スビーカー線の様な電話から インターネットにです 最初の限界定理で 信号に情報を加えてそれを除去すると 不完全な装置からでも 完全な結果が得られる事を証明しました そしてインターネットが生まれました フォン・ノイマンは50年代に コンピューティングのために同じことをしました 信頼性のないコンピューターでも 完璧な状態に復元できることを示しました これは MITの最後の大きなアナログコンピュータでした この微分解析機は 動かせば動かすほど 答えの精度は悪くなりました

フォン・ノイマンの後 今はPentiumがあります Pentium上の10億もあるトランジスターは どれも信頼できます しかし 現代の製造は全て左下端にあります 最新技術の飛行機工場では 固定金属で 金属ワックスを回転させたり 多少のプラスチックを溶かすぐらいです 100億ドルのチップ製造工場では 村の職人でも知っている手法が 使われています 材料を広げて焼くだけです 頭脳はシステムの外にあり 素材は情報を持っていません 昨日 分子生物学についての話がありました これは基本的に演算して構築する 情報処理システムといえます デジタル革命は通信と演算の分野で起こりましたが シャノンとフォン・ノイマンのアイデアや数学は 物質界にまだ起きていません MITの Center for Bits and Atoms は そこに目を向けました 同僚は 私のような人ばかりで 自然科学とコンピューターサイエンスの 境界を無視します 実は コンピューターサイエンスほど コンピュータにとっても科学にとっても 良くないものはありません (笑) コンピューターサイエンスの原理は 良いものも多いのですが 1950年の技術をベースに 未熟に コンピュテーションのモデルを固めてしまいました そんなモデルに比べ 自然というのは ずっとパワフルなコンピューターです

明日 サウル・グリフィスのトークがありますが 彼は このプログラムの第一期生でした 我々は 演算による ものづくりの方法を考え始めました 彼はタイルを使ってこの可能性を証明しました コードを書いた箇所が磁気的に相互作用し タンパク質を折りたたむように 構造が決まります 計測技術で評価することなく 素材そのものが構造を決めるのは たんぱく質の製造と同様です 他にもいろいろ出来ます 2次元でも3次元でも機能します 右上の映像は 時間の都合でお見せできませんが 何かを作る道具を作る…というのを テンプレート化して 自己複製しています 現在おそらく10億倍以上やっていますが こうしたアイデアは DNAが生物を作る過程を より正確に見せるために使われてきました 組み立てコードのペプチドテイルのついたナノクラスターを 機能させる様子は まるで先程の磁石のようです 違いはナノスケールだということです レーザー精密加工機、機能的システムを デジタルにつくる3Dプリンターの様なものから 部品に建物の構造をコードを組み込み 設計図なしで 建物を建てることまでやっています 設計図なしで 建物を建てることまでやっています

これはラボの初期の事例で ファブリケーションをデジタル化する未来技術です ツールを制御するコンピューターではなく 道具自身であるコンピューターが プログラムの出力として ビット同様に原子を動かすわけです このために 皆さんの税金で_ありがとうございます_ これらの機械を買いました NSFにお願いしたのは どんなスケールでも 何でも作れるような場所です なぜなら デジタル・ファブリケーションは 専門領域やスケールで 分けることができないからです 我々は ナノビーム・ライター、ウォータジェット・カッターと エキシマー精密加工機からなる システムを作りました

これらの機械の使い方を 学生に教えるのに 時間がかかり 問題だったので 授業を始める事にしました 派手にするつもりはなく 「ほぼあらゆる物を作る方法」という控えめな名前で 数人の研究生の為のものでした しかし授業の初日に 何百人もの 学生に頼み込まれました 「こんな授業を待っていました 受講するためには何でもします」 「MITで教えてくれませんか? とても役に立ちそうです」と 「MITで教えてくれませんか? とても役に立ちそうです」と (笑)驚くべきことは 彼らの 受講目的は研究でなく もの作りだった ということです 受講目的は研究でなく もの作りだった ということです 彼らには 実技的な経験はありませんでしたが 学期の終わりには 総合した技術を身に着けていました

古いビデオをひとつお見せします ケリーは彫刻家で これは彼女が 授業の課題で制作したものです

ケリー:私はケリーです これは私の「スクリーム・ボディ」です みなさんは こんな経験がありませんか? 心の底から叫びたいけど 仕事中だったり 授業中だったり 子供の面倒を見ていたり 叫ぶことができない 色々な状況に遭遇したことはありませんか? スクリーム・ボディは 叫ぶための持ち運び可能なスペースです ユーザーがスクリーム・ボディの中に叫ぶと その叫び声は消されます 声は録音されるので ユーザーは後で場所、時間、方法を選んで 自由に発散させることができます(叫び声) 自由に発散させることができます(叫び声) (笑) (拍手)

アインシュタインも気に入ったことでしょう この学生はオウム用ブラウザを作り ネット閲覧やオウム同士の会話ができるようにしました この学生はオウム用ブラウザを作り ネット閲覧やオウム同士の会話ができるようにしました この学生は目覚まし時計をつくりました 止めるには戦わなければなりません これはパーソナル空間を守るドレス コミュニケーションのためではなく それを避けるためのテクノロジーです これは音楽を可視化する装置です これは「機械を作る機械」 コンピューティングをするレゴブロックで作られています 年が経つにつれ わかったことは パーソナル・ファブリケーションの魅力は 1人の市場のための製品だということです ウォルマートで買える物を作る為でなく 自己表現の手段なのです ウォルマートで買える物を作る為でなく 自己表現の手段なのです 「個人が自宅にコンピュータを持つ理由はない」は ケン・オルセンの有名な迷言ですが 在庫管理や給料支払いが用途ではありません DECは2回も破産していますね 店で買える物を家庭で 自分で作る必要はありません パーソナライズするように ユニークなものにするための手段です 今日の2千万ドルでこれが出来ます 20年後なら何でも作れる スタートレックのリブリケーターをつくります 購入した機械は全て生徒たちの パーソナル・ファブリケーション用に乗っ取られました

税金をこの様に沢山使う場合 社会奉仕として地元の学校やウェブサイトで プログラムを紹介する様 政府から要請されます ただ話をするだけではつまらないので NSFと交渉し 人々に道具を与えることにしました 大したものでないはずでしたが いくつかのファブラボを整えました 2万ドルの機材で 2千万ドルのものと似たような 機能性や方向性を持つものです 2Dから3Dへプレスフィット組立を するためのレーザーカッター 電気回路用に銅板を加工するサインカッター 1µmスケールで正確な構造をつくるための 数値制御によるミリングマシン 1µmスケールで正確な構造をつくるための 数値制御によるミリングマシン 1ドル未満のプログラミングツール 100ナノ秒のマイクロコントローラー ミクロンやナノ秒で 物が作れるラボは あっという間に世界中へ広がりました 当初のボストン市内の低所得地区から インドのポバル、 ガーナの海岸沿いの セコンディ・タコラディ 南アフリカの黒人居住区のソーシャングーベ そしてノルウェーのずっと北の方まで デジタル・ディバイドを顕にしながら広がっていきました どの場所でも 使われていないコンピューターを見かけます 地方の農村では 子供たちは画面で情報を得るだけでなく 世界を判断して変えていかなくてはいけません 生産技術と所有機器の格差は デジタル・ディバイドよりずっと大きいものです その溝を埋めるのはITの普及でなく IT開発の普及です

いろいろな所で 同じようなことが起きました 予定外の様々な地域に ファブラボを立ち上げていきました 本当に思いもよらなかったのですが そのような所に引き込まれラボをオープンしたのです 始めの仕事は エンパワーメントです 彼らの自身に満ちた笑顔を見ればわかるでしょう この少女はボストン低所得地区の コミュニティセンターで ハイテクな注文制作のクラフトセールをしました そこから 学校外での非公式な 本格的な実践的技術教育へと続いていきます ガーナでもラボを立ち上げました ネットワークセンサーを作っていたのですが 来る子供たちが なかなか帰ってくれません 来る子供たちが なかなか帰ってくれません 夜遅くまでいると言って聞かない女の子がいました 子供:ファブラボが大好きです 彼女はセンサーをつくろうと 初めて夜までラボに残っていました 彼女は基板をつくると言って譲らず 組立てやプログラムの仕方を学びました 彼女は過程や目的を完全には 理解していなかったけれど 緊張と興奮で 途中でやめられない状態でした これは夜中の11時でした そして 彼女が造ったものが初めて動いたとき 驚いたのは私だけだったと思います 大企業のエンジニアにみせると 皆 脱帽です 過程の一つ一つなら上手くできますが 全体となると 分散分業に慣れていて ガーナの田舎のこの少女の様に 全体となると 分散分業に慣れていて ガーナの田舎のこの少女の様に ちょっと作って見ようと思っても 難しいのです 女の子:私の名前はバレンティナ・コフィ、8才です スタッキングボードを作りました これも ただ楽しいからやっただけのことでした

そして次第に 本格的な問題に取り組み始めました インドでは農業のための計測器 ガーナではエネルギー転換蒸気タービン シンクライアントコンピュータ用のハイゲインアンテナ そしてこうしたものを 製造するビジネスも生まれました 製造するビジネスも生まれました 遂に ラボは発明を始めたのです 教える以上に学ぶことが多くあります 子供たちにファブラボの使い方を教えていた時のことです 彼らは段ボール箱の組み立てキットを発明し ご覧の通り それはビジネスになっています 彼らのデザインは MITのサウルのデザインよりよかったので 現在MITで3人の学生が 8歳の子供たちの仕事を評価する 論文を書いています 子供の方が良いデザインをしたのです 論文を書いています 子供の方が良いデザインをしたのです ファブラボで 本当の発明が生まれています

ここ一年 現在のラボに興味のある 政府や軍、部族の長に会って話す度に まだ先がある事、20年もすれば なんとかなると強調してきました 最近になって ようやく何が起こっているかがわかりました これは PDPで UNIX を開発中の カーニハンとリッチーです メインフレームとミニコンピュータの 中間のPDPは 当時 高価で使用も難しいものでしたが コンピューターを職場に普及させました 今やっている事は 皆そこで生まれたのです 現在のファブラボは PDPのように高価で複雑なものです デジタルファブリケーションを見ても 将来の予測は出来ません PDPの時代と同じです あの頃は偉大な発見について小声で話したものです 非常に混沌として 何が起こっているのか不明瞭でした 同様に 現在はデジタルファブリケーションにおける ミニコンピュータの時代なのです その唯一の問題は それは皆の境界を壊すということです

ワシントンでは 話を聴いてくれる あらゆる機関へ行って話し ベイエリアでは 思いつく所へどこでも行きます 皆 話はしたいのですが ラボは 組織の規範に合わないのです テクノロジーを消費させるのではなく 何かを作れる様に道具を与えることは 規則違反になってしまうのです 何かを作れる様に道具を与えることは 規則違反になってしまうのです この問題は非常に重大であるがゆえに このコミュニティの 発明には驚かされました これは「社会工学」です これはノルウェーの極北にあるラボで 緯度が高すぎ 衛星アンテナが空でなく 衛星のある方向 つまり地面に向いています 山の家畜を探すために小さな納屋に作ったラボは 手狭になったので 山の家畜を探すために小さな納屋に作ったラボは 手狭になったので ラボのためにこの素晴らしい村を作りました これは大学でも会社でもありません それはまさに発明のための村であり 変わった人たちの集落です こうした集落は世界中の ファブラボの周辺で成長していました こうした集落は世界中の ファブラボの周辺で成長していました

このプログラムは 現在分割して運営されています NGOのファブ・ファウンデーションは普及ををサポートし 小口金融とVCミックスの マイクロVCファンドはファンアウトを助けます 小口金融とVCミックスの マイクロVCファンドはファンアウトを助けます 「機械をつくる機械には ビジネスを産むビジネスが必要だ」と 運営者は上手いことを言っています そして 本拠 MITは研究協力のパートナーです

2つの考えをお話して終わりにします 近年 援助の仕方が大きく変わってきました トップダウンの大規模プロジェクトより 草の根のマイクロファイナンスで ボトムアップに支援する方が 効果的だと解ってきたからです しかしテクノロジーに関しては いまだに トップダウンの形で考えられています コンピューティング、通信、 地球全体のエネルギーなどが この種の トップダウンの大規模プロジェクトです この部屋一杯のヒーローが賢ければ 問題を解決できるかもしれません ファブラボの進展から解る事は 地球上の残りの50億人は 単なる技術の浪費者ではなく 源だということです 本当のチャンスは 地域の問題解決に世界の発明力を活用し 現地でデザイン、製造して解決策を産み出すことにあります これは20年先になると予想していたのですが 既に現在起こっています それは あらゆる組織の境界線を壊します 最も難しいのは社会工学と組織工学の壁ですが 「地域での問題解決」は着実に進んでいます

最後に コンピューティングの未来を語る上では ムーアの法則について触れない訳にはいきません これは私の好きな ゴードン・ムーアの原文の論文のバージョンですが 起こったことは 年々どんどん伸びていったということです 伸びて、伸びて、伸びて… 伸びて、伸びて、伸びて…… 伸びて、伸びて、伸びて… そして その先には ムーアの法則の最後に 予測されている究極のバグが迫っています しかし 2次元から3次元へ移行し ビットからアトムのプログラミングに移行することで ムーアの法則の縮小限界が究極のバグではなく 特質となり得ると評価し始められました 特質となり得ると評価し始められました 我々はちょうどファブリケーションにおける デジタル革命の先端におり 演算のアウトプットが物質的な世界をプログラムします 同時に この二つのプロジェクトからわかることがあります MITの授業の例が示すように 先進国において パーソナル・ファブリケーションが普及する要因は 一人のためのものづくりを可能にする技術です 技術による自己表現は これまでテクノロジーの世界では見たこともないくらい 人々を夢中にさせます そして 世界の他の場所では 機器や生産技術の格差が普及の要因になります 地域の問題を現地で解決可能にするという魅力です ありがとうございました