アシュトン・コーファー

若い発明家の発泡スチロールリサイクル計画

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Translated by Shoko Takaki
Reviewed by Eriko T.
0:11

いつもと変わらない 土曜日のことでした 父は庭で芝を刈り 母は2階で洗濯物をたたみ 姉は自分の部屋で 宿題をしており 私は地下で テレビゲームをしていました 飲み物を取りに 1階に上がった時 窓の外に目をやると 自分のやるべき事が そこにあるのに気づきました これがその時見たものです

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ええ これは我が家の 調理風景ではなく 私の科学プロジェクトでした 火が吹き出し 煙が出て ウッドデッキには 今にも火が燃え移りそうでした 私はすぐさま大声を出しました 母はパニックに陥り 父は火を消そうと走り回り 勿論 姉は ビデオを回し始めました

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(笑)

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これは私の科学チームの プロジェクトが始まったばかりのことでした チームは私と3名の学生で 構成されています 皆 ここに来ているんですよ 私達はFIRST LEGOリーグに 出場しました それは子どもが参加する 国際LEGOロボットの競技でした ロボットの大会だけではなく 別の科学プロジェクトにも 取り組みました これが そのプロジェクトです

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その発想は全て その数か月前に始まったのです 何名かのチームメートが 中央アメリカを旅行し 発泡スチロールや 発泡ポリスチレンフォームで 散らかった海岸を 目にしたのです 彼らが戻って この事を伝えてくれた時 毎日どんな形で発泡スチロールを 目にしているか考え始めました 新しいテレビを買ったら テレビそのものより大きな 発泡スチロールが付いて来ます コーヒーを飲むと 発泡スチロールのカップが出てきます 1度使われた後 こういった物はどこへ行くのでしょうか? 使用済み発泡スチロールの 有効な処理法は存在しないので 殆どは ごみ処理施設、海、ビーチに 結局は置き去りになり 分解するのに 500年以上かかるのです 事実 毎年アメリカだけで 900万トンの発泡スチロールが 生産されており ごみ処理施設の25%を 占拠し続けています

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では何故 発泡スチロールのゴミの山を そのままにしているのでしょう? 多くのプラスチックのように 何故再利用出来ないのでしょう? 単純に 再生されたポリスチレンは 高価すぎるうえ 汚染されている可能性があります 従って再生発泡スチロールの 需要はほんのわずかなのです その結果 発泡スチロールは 再生不能な素材と見なされています ポリスチレンの再生は実行も出来ないし 成功しそうにないからです 事実 アメリカの多くの都市では ポリスチレンを含む 多くの製品の生産を単に 禁止する条例が可決されています その中には 使い捨てフォーク類や 梱包用の詰め物、使い捨て容器 プラスチック製のおもちゃまで 今日の社会に役立つ 全ての製品が含まれています そして今フランスは カップ、皿といった 全てのプラスティック用具を 禁止した 最初の国となりました

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しかしもし 安くて、軽くて、断熱できて 包装にも使える便利な 発泡スチロールを使い続けても 発泡スチロールの廃棄にまつわる 悪影響が問題にならないとしたら どうでしょうか それを何か他の役立つものに 変える事が出来たらどうでしょう? 不可能を可能に変えられるなら どうでしょう?

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我がチームは活性炭を作り出す為に 発泡スチロールの中に既に存在する炭素が 使えないかと仮定してみました それは今日殆どどの浄水器にも 使われている物です 活性炭は水や空気から 汚染物質を除去する為に 非常に小さな微小孔が 作用しています

3:31

私達は様々な加熱実験を 行う事から始めました 残念ながら 何度も失敗を重ねました 本当に 何一つ うまくいきませんでした その上 父のグリルから火が上がり サンプルの殆どが 蒸発して消えたり 高価な暖炉の中で爆発して おぞましいベトベトな 残骸になったりしました 実際 失敗に落ち込んで もう諦めかけていました

3:56

大人が全員無理だと言った時 私達は何故 頑張り続けたのでしょう? おそらくそれは自分達が子どもで 頑張るしかなかったからです しかし実はそれがまだ不可能ではないと 思っていたからなのです 成功したら 環境に貢献でき 世界をより良い場所にする事が 出来ると分かっていたのです だから私達は挑戦し続けました そして失敗し また挑戦し そして失敗しました 諦める覚悟は出来ていました

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でもその時 やったのです 適切な温度、時間、化学物質で 私達は遂に 発泡スチロールのゴミから 活性炭を作り出した事を示す 確かな実験結果を得たのです その瞬間 不可能だったものが 突然可能になりました それは 始めは沢山失敗したけれど 自分達が望んだ実験結果を得る為に 耐えてやり抜く事が出来た証でした その上 浄水する為の活性炭を 作り出せただけでなく 発泡スチロールごみを 減らす事もでき わずか1つの方法で 2つの地球規模の問題を解決出来ました

4:53

それからプロジェクトを さらに進める意欲が高まり その方法の効果を高める実験や 実際の状況に応じた テストを行って来ました その後 資金を集め始めました NASAのeCYBERMISSION STEM-in-Action プログラム― 米陸軍が主催するものです 同様にXPRIZE主催のFIRST で Global Innovation賞を受けました 又Google科学フェアで アメリカ科学イノベーション賞も 受賞しました これらの基金で特許を取り 自分達のプロジェクトに 取り組み続けようと計画しています

5:23

そう 父のグリルを 火だるまにしたことから始めて 何度も失敗して 殆ど諦めかけていたけれど 今振り返れば やる価値は十分にありました 多くの人達が不可能だと言った 問題に取り組み それを可能にし 何をやってもうまく行かなかった時も 頑張ってやり抜いたのです 少しばかりの 又は 沢山の失敗なしには 成功は出来ないのだと学びました

5:46

だから将来 もしグリルから 火が上がっても恐れないで下さい あなたの発想にも 火がつくかも知れないのだから

5:54

ありがとうございました

5:56

(拍手)

梱包用の詰め物から使い捨てのコーヒーカップまで、アメリカだけで毎年900万トンの発泡スチロールが生産されており、それは全く再利用されません。この資源の無駄と溢れかえったごみ処理施設の現状に衝撃を受け、アシュトン・コーファーは科学フェアのチームメートと共に、使用済みの発泡スチロールに熱処理を施して他の役立つ物質を造り出しました。FIRST LEGOリーグの世界イノベーション賞とGoogle科学フェアのアメリカ科学イノベーター賞を受賞した彼らのオリジナルデザインを見てみましょう。

About the speaker
Ashton Cofer · Youth inventor

Ashton Cofer and his FIRST Robotics team won the Google Science Fair for developing a process to convert Styrofoam waste into activated carbon for purifying water.

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